ケンブリッジ公ウィリアム王子、賞金5000万ポンドのアースショット賞を創設

アースショット賞

ケンブリッジ公ウィリアム王子は、史上最も権威のあるグローバルな環境賞となる「アースショット賞」を創設し、中心となる5つの課題を発表しました。 この「アースショット賞」は地球環境の改善に貢献した者に贈られるグローバルな賞で、 地球環境にとって重大な意味を持つ今後10年間に変化を起こし、私たちの地球環境を修復することを目的としています。

 

「アースショット賞」創設を実現するまで、ケンブリッジ公ウィリアム王子とケンブリッジ公爵夫妻の王立財団(ザ・ロイヤル・ファウンデーション)は、2年の歳月をかけて環境の保護と回復を目的としたグローバルな取り組みを支援するプロジェクトの開発を続けてきました。 「アースショット賞」は、地球が直面している大きな環境問題に関して、エビデンスに基づいた解決策を提示するだけでなく、「私たち人類は最大の試練に立ち向かうことができる」という姿勢を示すことで、環境問題に対する悲観的な見方を、楽観的な希望に変えることも目的としています。

 

「アースショット賞」はケンブリッジ公ウィリアム王子と王立財団の双方が実践する、かつてない規模の取り組みで、賞の概要は2019年12月31日に発表されました。 この発表以降、すでに個人、企業、組織によるグローバルな結束が構築されつつあるため、同賞の影響力は最大限に発揮されることになるはずです。そして、この結束は今後も成長し続けます。

 

ジョン・F・ケネディ大統領は有名な「ムーンショット」演説を行い、人類を月に送るという目標の下、数百万人を団結させ、1960年代のテクノロジー開発に大きな影響を及ぼしました。「アースショット賞」は、この「ムーンショット」に因んで命名されたもので、5つの「アースショット」の中心となっています。それぞれの「アースショット」は、私たちの地球環境を回復させるため、シンプルながらも意欲的なゴールを設定しています。それぞれのゴールを2030年までに達成することができれば、地球に生きる私たち全員の生活、そして生まれ来る次世代のための生活を大きく改善することができます。

 

本日発表された5つのアースショット賞は次のとおりです。

 

  • 自然保護と回復(自然を保護し回復する)
  • 大気の浄化(大切な大気を浄化する)
  • 海の蘇生(海をよみがえらせる)
  • 廃棄物のない世界の創成(ゴミの出ない世界をつくる)
  • 気候変動の修復(気候変動を修復する)

 

各アースショットは国連の持続可能な開発目標や、その他国際的に認知されている地球環境の回復に役立つ対策など、科学的に合意されたデータにより裏付けされるものとなります。 それぞれのアースショットが科学に根ざした独自の課題を提示することで、新しい考え方、新しい技術、新しいシステム、新しい方針および解決策を生み出すことを目指しています。 これら5つの重要課題をまとめることで、アースショット賞は環境に関する課題を明確にし、緊急に解決する必要がある問題を特定する役割を果たすことができるのです。

 

本日―10月8日(木)―より、5本の動画を公開し、それぞれのアースショットを発表いたします。 これらの動画は世界をリードする野生動物の映画制作会社であるシルバーバック・フィルムが制作を手がけ、ナレーターとしてビンディ・アーウィンやロバート・アーウィンなど若手環境活動家が起用されています。

 

アースショット賞の目的は、あらゆるレベルで機能し、環境の変化に対して好ましい結果をもたらし、世界全体の生活水準―特に気候変動による危機に曝されているコミュニティの生活水準―を改善できる、新しいソリューション(解決策)を見つけることにあります。 賞の授与対象者は、個人、チームまたは共同研究で― 科学者、活動家、経済学者、自治体のプロジェクト、リーダー、政府、銀行、企業、市町村、国家など―広範囲に及びます。科学的証拠に基づき、アースショットの達成に大きく貢献したソリューション(解決策)が対象となります。

 

2021年から2030年まで毎年、ケンブリッジ公ウィリアム王子は6つの大陸を代表するメンバーで構成されるアースショット賞評議会と共に、アースショット賞を5人の受賞者にそれぞれ授与します。環境、慈善活動、ビジネス、スポーツ、エンターテインメントの世界でグローバルに活躍するリーダーたちがアースショット賞評議会のメンバーとして、本日正午(英国夏時間)よりオンラインで初公開される動画の中で発表されます。

 

動画の中でケンブリッジ公ウィリアム王子は、次のようにお話しされています。

 

「この賞の目的は、可能性のある最高のソリューションと最高の知性を集結し活性化することで、現在の地球が直面している大きな環境問題に対処し解決に導くことにあります。私たちは創意あふれるアイデアと発明する能力を活かさなければなりません。地球環境に変化を起こすには、これからの10年間が極めて重要となります。地球環境の改善は、時間との戦いでもありますから、この野心的でグローバルな賞が進むべき道を示してくれるものと確信しています」

 

賞の評議会に加えて、アースショット賞は、地球環境を修復するという同賞の志を共有する世界的な組織ネットワーク、グローバルアライアンスにもサポートされます。 グローバルアライアンスは、以下に挙げるパートナーをはじめとして、世界の隅々まで広がり前例のない規模を誇っています。

 

  • グローバルアライアンス資金提供パートナー:世界有数の慈善家や慈善組織が名を連ねています。彼らは資金を提供しパートナーシップの目的を共有しながら、アースショット賞の目標を世界に広め、また、賞の規模と範囲を拡大することにも協力しています。
  • グローバルアライアンスパートナー:非営利の環境団体および持続可能な開発を目指す団体で構成されています。毎年専門家を招聘し、彼らを世界各地に配属し、アースショット賞の候補者を指名する団体としても活動しています。
  • グローバルアライアンスメンバー:世界でも最大規模を誇り、影響力も大きい企業やブランドで構成されています。アースショット賞をサポートし、それぞれのビジネスに変化を取り入れ、受賞したソリューション(解決策)の実践を加速する役割を果たします。

 

最初のグローバルアライアンス資金提供パートナーとして、アーガー・ハーン開発ネットワーク、ブルームバーグ・フィランソロピーズ、ドバイ国際博覧会、アース・ファンド、ジェフ・ベソス、自主的誓約(Climate Pledge)、ジャック・マー財団、マーク&リン・ベニオフ、ポール・G・アレン財団、ロブ&メラーニ・ウォルトン・ファウンデーションの名前が発表されています。今後数か月間でさらに新たなパートナーが発表されます。 グローバルアライアンスパートナーには、WWF、グリーンベルト・ムーブメント、グリーンピース、コンサベーション・インターナショナルなどがその名を連ねています(全リストは「編集者への注意事項」をご覧ください)。 グローバルアライアンスメンバーについては後日発表されます。

 

各アースショットの受賞者が決定するまでには、5段階の選抜プロセスを通過することになりますが、この選抜プロセスはセンター・フォー・パブリック・インパクト(Centre for Public Impact)や、多岐にわたる国際的専門家たちが連携して考案したものです。プロジェクト遂行パートナーである、Deloitteが独立した評価プロセスを行い、推薦された候補者たちのふるい分けを行います。 著名な専門家パネルもこの判定プロセスをサポートし、最終的な受賞者を選出するアースショット賞評議会に推薦します。

 

授賞式は、アースショット賞の受賞者の栄誉を称えるため、2021年から2030年まで、毎年世界のさまざまな都市で開催されます。各アースショットの受賞者5名は、15名のファイナリストの中から選ばれます。第1回の授賞式は2021年秋にロンドンで開催されます。

 

授賞式の後、各受賞者のソリューションは世界的なプラットフォームで紹介されます。その解決策が今後10年にわたり、世界各地で繰り返し採用され、大規模に拡大していく様子も紹介されることになります。 賞金の100万ポンドは、受賞者および、受賞者が合意した環境保全プロジェクトの支援に使用されます。 最終選考まで残ったその他の候補者にも、志を同じくする個人や団体への紹介を含め、それぞれの取り組みに対して個々の事情に合わせたサポートや機会が与えられることになります。 今後数か月で、各受賞者が受け取る物理的な賞品についても詳細が発表されます。

Royal Foundation