大切な大気を浄化する 受賞者

India

Takachar

全世界で、私たちは毎年1,200億ドルもの農業廃棄物を生み出しています。農家では販売できないものを燃やすことが多く、人間の健康と環境に破滅的な結果をもたらします。農業廃棄物の焼却は大気汚染の原因となり、一部の地域では平均余命が10年短くなりました。  

これは、ニューデリー周辺の野原で毎年発生しています。人間が作り出した猛火から出る煙は空気中に充満し、地元の人々の健康に深刻な影響を与えています。その一人がVidyut Mohanです。彼の社会事業、Takacharは火を消す活動をしています。 

 Takacharは、遠隔地で足を運ぶことができないコミュニティでトラクターに固定できる廉価で持ち運び可能な技術を開発しています。そのユニークな機械は作物残渣を、燃料や肥料などの販売可能なバイオ商品に転換します。 

Takacharの技術は煙の排出量を最大98%削減します。それにより、現在影響を受けた人口の平均余命を5年短くしているこの地域の空気の質が改善するでしょう。実践する範囲が広がれば、1年間で二酸化炭素排出量を10億トン削減できます。インドの農家にとっての勝利は、気候変動に対する戦いでの勝利なのです。  

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最終候補者

私たちは、世界の誰もが清浄で健康的な空気を吸えるようにします。この課題に対処する最も傑出した研究に対して、アースショット賞を授与します。ゲームチェンジャーとなりうる研究でこのアースショット達成をサポートする最終候補者に会いましょう。

大切な大気を浄化する 最終候補者

China

The Blue Map App

Ma Jun(馬鈞)はメディアで働いていた時、空気と水の汚染が人間と地球の健康に与える影響を直接目撃しました。汚染と戦うためにはまず測定することが必要だということに気がついた彼は、Blue Mapを創設しました。

Blue Mapは中国で初めての公共環境データベースで、自分たちのコミュニティにおける変化を主張するためにリアルタイムのデータを利用する機会を市民に与えます。ユーザーは現地の空気と水の品質を確認し、4万ヵ所以上の工場からリアルタイムの汚染データを入手できます。環境を汚染している工場に対して数万件の「マイクロレポーティング」がBlue Mapユーザにより提出され、中国の最大排出企業のうち数千社に自社の違反記録に率直に対処させました。

Blue Mapは1,000万回以上ダウンロードされ、関心を持つ市民のネットワークが中国の都市部を変化させているマルチ・ステークホルダー・イニシアティブの一部になっています。北京で、Blue Mapによる変化の可能性を見ることができます。この中国の首都は経済力をつけながら、世界で最も汚染された200都市の1つであることから脱却すべく急速に進歩しています。Blue Mapの野心は中国、そして次に世界で大気汚染と炭素放射量削減の相乗効果を生み出すことです。 

Blue Mapは透明性と説明責任の力を明らかにするものです。これはまた世界に教訓も与えています。それは、その賢明なイノベーションは、市民の参加を得て、進歩の道筋を示すものです。

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大切な大気を浄化する 最終候補者

India

Vinisha Umashankar

タミル・ナードゥ州、ティルヴァンナーマライに住むVinisha Umashankarは、若すぎるからイノベーションで環境を守れないということは絶対にないことを証明しています。14歳のVinishaの太陽光発電で稼働するアイロンカートは、毎日数百万のインド人の衣類にアイロンをかける木炭利用のストリートアイロンカートの替わりとなる、クリーンなアイロンカートです。

ある日、学校からの帰り道、Vinishaはアイロン屋がゴミ箱のなかに木炭を投げ入れるのを見ました。興味をもった彼女は、木炭の影響について調べ始めました。彼女は、煙がどのようにアイロン屋たちの間で肺疾患をもたらすのかを知りました。そして、木炭と森林破壊がつながっていることにショックを受けます。毎年木炭を作るために産業用の樹木が伐採されています。  

 Vinishaの太陽光発電で稼働するカートは、汚染の原因となる木炭を太陽からのクリーンなエネルギーに置き換えるのです。日光を5時間受けると、アイロンカートは6時間可動できます。環境の勝利は、アイロン屋にとっても勝利なのです。移動性が高まったことで、アイロン屋は玄関口と道端で商売ができることになります。カートに取りつけた携帯電話の充電スタンドは別の収入源にもなります。全体的に見れば、アイロンカートで国連の15ある持続可能な開発目標のうち13項目が実現されます。

イノベーションに情熱を注ぐVinishaの科学への愛好心は、5歳の誕生日にもらった百科事典まで辿ります。彼女は百科事典により物事がどのように機能するのかについて強い興味を植えつけられました。その興味は、良いことをするための発明の力にVinishaが気が付いた時、増大しました。 

Vinishaはインドでソーラーアイロンカートを製造し、手頃な価格で販売する計画を立てています。彼女はそれをアジアやアフリカ、そして日光が1年中降り注ぐ地域ならどこにでも輸出したいと考えています。Vinishaの例は、今日を変えることで、次の世代はより清潔な明日を作り出すことができることを示しています。 

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