アースショット賞評議会は、様々に異なる分野で影響力のある有識者で構成されるグローバルチームです。全員がそれぞれの環境空間で積極的な行動をサポートしています。2021年から2030年まで、アースショット賞評議会は毎年5つのアースショット賞を5人の受賞者にそれぞれ授与します。
ケンブリッジ公ウィリアム王子は、以前から自然保護を提唱していらっしゃいます。ユナイテッド·フォー·ワイルドライフ(United for Wildlife)を通じ、野生動物の違法取引を取り締まるための国際的な取り組みを主導し、英国での象牙の取引禁止を支援されたほか、野生動物の保護、および、野生動物と人間の軋礫問題の解決に向けた世界的取り組みの多くをサポートされています。
しかし、人類が地球環境を守るための戦いを成功させるためには、今後10年間でその努力を倍増させる必要があるとケンブリッジ公ウィリアム王子はお考えになっています。「アースショット賞」創設を実現するまで、ケンブリッジ公ウィリアム王子とケンブリッジ公爵夫妻の王立財団(ザ·ロイヤル·ファウンデーション)は、2年の歳月をかけて環境の保護と回復を目的としたグローバルな取り組みを支援するプロジェクトの開発を続けられてきました。 「アースショット賞」は、地球が直面している大きな環境問題に関して、エビデンスに基づいた解決策を提示するだけでなく、「私たち人類は最大の試練に立ち向かうことができる」という姿勢を示すことで、環境問題に対する悲観的な見方を、楽観的な希望に変えることも目的としています。
ラーニア・アル=アブドゥッラー王妃は国際的な人権運動家で、教育、異文化間の対話、および世界最大の課題に対する画期的な解決策の発見を中心に活動しています。4人の子どもの母親でもある王妃は世界的な難民の窮状を浮き彫りにし、あらゆる文化の受容を促進するための活動を行い、国際的にも高い評価と認知を獲得してきました。
王妃は国連財団(UNF)や世界経済フォーラム(WEF)では、委員としても活躍しています。また、UNICEFの初代親善大使、国際救済委員会(IRC)諮問委員会のメンバーでもあり、その人権保護活動に対して数々の国際的な賞を受賞しています。
国際的に高く評価され、数々の受賞歴を誇る女優であるケイト·ブランシェット氏はプロデューサー、人道主義者、そして芸術コミュニティの献身的なメンバーとしても活躍しています。芸術への継続的な擁護と人道的·環境保護活動への支援が認められ、数多くの表彰を受けています。これまでに、オーストラリア勲章で第二位となる「コンパニオン」を一般部門で受賞したほか、オーストラリア社会への貢献に対する「センテナリー·メダル」、フランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」、「スタンリー·キューブリック賞」、さらに、映画における女性の役割を拡大したことが評価され、「ウーマン·イン·フィルム·クリスタル·アンド·ルーシー 賞」も受賞しています。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のグローバル親善大使を務め、2018年ダボスで開催された世界経済フォーラムではクリスタル賞を受賞しました。また、シドニー映画祭の後援者、オーストラリア映画協会とオールド·ヴィック·シアターの大使、BFI(英国映画協会)フェロー、オーストラリア自然保護基金の終身大使も務めています。ニューサウスウェールズ大学、シドニー大学、マッコーリー大学からは名誉
クリスティアナ・フィゲレスはコスタリカ人で、気候変動に関するリーダーとして、国際的に認められています。2010年から2016年までは、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の事務局長を務めました。
UNFCCCに在職中、フィゲレスは中央政府ならびに地域の政府、法人、活動家、金融機関、NGOに働きかけ、歴史上最も画期的と言われる「気候変動に関するパリ協定」を採択しました。この協定では、絶滅危惧種を保護するため、世界の平均気温上昇を「2℃未満」に抑え、さらには平均気温上昇「1.5℃未満」を目指すために協力することを、195の国と地域が合意しました。この合意に関して、新しい協力的外交政策を構築したことが高く評価され、フィゲレスは数々の賞を受賞しました。
これ以降も、気候変動への地球的対応を促進する活動を続けています。現在では、「Global Optimism(グローバル・オプティミズム)」の共同創設者であり、ポッドキャスト「Outrage & Optimism(怒りと楽観主義)」の共同ホストとしても活躍しています。最近では「The Future We Choose:Surviving the Climate Crisis(私たちが選ぶ未来。気候危機を生き延びる:日本語未翻訳)」を共同著者として上梓しています。
ダニエウ・アウヴェス・ダ・シウヴァは、世界的に有名なブラジル人サッカー選手。現在はサンパウロFCでプレーし、ブラジル代表チームではキャプテンとして活躍しています。選手キャリアを通じて、40のタイトルを獲得しているため、サッカー史上屈指の名選手と呼ばれています。これまでに彼は、FIFAクラブワールドカップ(3回)、UEFAチャンピオンズリーグ(3回)、UEFAヨーロッパリーグ(1回)、FIFAコンフェデレーションズカップ(2回)など、著名なタイトルをすべて獲得してきました。彼のサッカー人生は、ブラジルの小さな都市、ジュアゼイロから始まりました。ジュアゼイロは彼の出身地でもあります。ブラジルのバイーアでもプレーした後、スペインに渡ると、有名選手としての第一歩を踏み出しました。2002年~2008年は、セビージャでプレー。2008年にバルセロナに移籍すると、超一流選手として世界中の注目を集めました。さらに、ユヴェントス、パリ・サンジェルマンでプレーした後、母国ブラジルに戻りました。彼は世界的な成功を収めましたが、母国ブラジル、ブラジル国民、それに同胞たちがおかれている厳しい状況を忘れたことはありませんでした。様々な問題で、ブラジル国民の声となり社会に貢献しています。
イギリスのTVプロデューサー、作家、ナチュラリストであるデイビッド・アッテンボロー卿は、自然界に焦点を当てた革新的で教育的なテレビ番組の制作で有名です。TV業界でのキャリアが50年以上に及ぶデイビッド卿は、地球上のあらゆる大陸を訪れ、多様性と驚異に満ちた世界を記録してきました。これまでに「Life on Earth -地球の生命-」、「The Living Planet -生きている地球-」、「プラネット・アース」、「ブルー・プラネット」、「Our Planet 私たちの地球」といった有名番組を始めとして、数々の画期的な自然史シリーズを制作・発表してきました。1985年には放送業界への貢献が認められ、ナイト爵の称号を授与されました。
ヒンドゥー・オウマル・イブラヒムは環境活動家であり、チャドの田園詩人ムボロロ・コミュニティのメンバーでもあります。アフリカ先住民族調整委員会(IPACC)のメンバーであり、歴史的なパリ気候会議期間中は、気候変動に関する国際先住民フォーラムの共同会長を務めました。
16歳で先住民の権利および環境保護のための活動を開始し、持続可能な生態系の構築と、自然に基づく資源紛争の削減を目的に、チャドの先住民族の女性および人々のための協会(AFPAT)を創立しました。
現地および世界レベルでの彼女と先住民コミュニティの活動は、広く認知され、多くの支援を獲得してきました。また、Pritzker Emerging Environmental Genius賞、2020年 Refugees International Holbrooke賞、Daniel Mitterrand賞など、多くの賞を受賞しています。さらに、国連持続可能な開発目標グループ(UN SDG)の推進者にも任命され、 Conservation International Lui-Waltonのシニアフェローも務めています。ナショナル・ジオグラフィック・エクスプローラーでもあるヒンドゥーが行った、気候変動解決のための先住民の知識と科学の会合に関するTED トークは、閲覧回数が100万回を突破しています。
インドラ・ヌーイ氏は、180カ国以上で事業を展開するフォーチュン50企業、ペプシコの元会長兼CEO(2006年~2019年)。
ヌーイ氏は、私たちを取り巻く世界のニーズに対応しつつ、ビジネスに利益をもたらすことを目指す、ペプシコの「目的意識を持ったパフォーマンス」の事業計画責任者として活躍しました。「目的意識を持ったパフォーマンス」事業の一環として、ペプシコはより栄養価の高い製品を作り、エコロジカル・フットプリントを削減し、地球を保護し、地域社会に暮らす人々や志を同じくする仲間たちを力づけることで、持続的な成長を実現することに焦点を当てていました。ヌーイ氏の在職期間中、ペプシコは純収益を80%以上成長させ、株主還元率を162%上昇させました。
ヌーイ氏は長年にわたり、数々の賞に輝いてきました。2007年には、インド政府からパドマ・ブーシャン勲章(民間人への栄誉賞としてインドで3番目の格式を持つ賞)を授与されました。同じく2007年、アメリカ国務省からは「Outstanding American by choice(傑出したアメリカ人)」に選出されました。2019年には、ヌーイ氏の肖像画がスミソニアン国立肖像画美術館に収蔵されました。
ジャック・マーは1999年にアリババ・グループを創立し、1999年から2019年9月までアリババ・グループの
会長を務めました。1999年から2013年5月までは、アリババ・グループのCEOとして
活躍しました。
現在、マーは世界経済フォーラムの評議員会の委員を務め、
General Association of Zhejiang Entrepreneurs(浙商总会)の社長、さらには中国企業家倶楽部の会長としても
活躍しています。2018年からは、アントニオ・グテーレス国連事務総長により国連デジタル協力に関するハイレベル
パネルの共同会長にも任命されています。さらに、
The Nature Conservancy(ネイチャー・コンサーバンシー)のグローバルボードメンバーを務め、
パラダイス・ファウンデーションの共同会長でもあります。
山崎直子氏は1996年、東京大学大学院工学系研究科修士課程修了後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入社。1999年に宇宙飛行士候補に選抜され、2004年にはソユーズTMAフライトエンジニア、2006年にはNASAミッションスペシャリスト(MS/搭乗運用技術者)の資格を取得。2010年4月5日、国際宇宙ステーションの組立・補給ミッションであるSTS-131のクルーとして、スペースシャトル「ディスカバリー号」に搭乗しました。
2011年にJAXAを退官した後は、内閣府宇宙政策委員会の委員を務めるほか、日本宇宙少年団(YAC)のアドバイザー、日本ロケット協会の「宙女(Sorajo)」の委員長を務めるなど、宇宙教育に力を注いでいます。宇宙教育は地球の持続可能性にも焦点を当てているため、2014年には「持続可能な開発のための教育(ESD)」オフィシャルサポーターとしても活躍し、2017年から2018年は、エネルギー情勢懇談会にも貢献しました。地球上だけでなく宇宙にも生態系を構築するため、2018年に「スペースポートジャパン協会」を共同設立し、代表理事を務めています。
ンゴジ・オコンジョ・イウェアラ博士は30年以上の研究経験を誇る経済学者であり、国際開発の専門家でもあります。イウェアラ博士は2003年から2006年、2011年から2015年の2度にわたり、ナイジェリアの財務大臣を務めました。その後さらに、外務大臣も短期間務めたため、財務大臣と外務大臣の両方の役職を務めた初めての女性となりました。現在は、ワクチンと予防接種のための世界同盟(Gavi)、ワクチン・アライアンス、そしてアフリカ・リスク・キャパシティ(ARC)の会長を務めています。経済および気候に関するグローバル委員会の共同会長でもあります。また、スタンダードチャータード銀行とツイッター社では、理事会のメンバーとして活躍しています。最近では、新型コロナウィルス(COVID-19 )対策のため、国際的金融支援を動員するためのAU特使に、さらには、ACTアクセラレーター(Access to COVID-19 Tools Accelerato)のためのWHO特使にも任命されました。2015年にはフォーチュン誌から50 Greatest World Leaders(世界で最も偉大なリーダー50人)の一人に選ばれ、フォーブス誌からはTop 100 Most Powerful Women in the World(世界で最もパワフルな女性100人)に4年連続で選出、タイム誌からは2014年のTop 100 Most Influential People in the World(世界で最も影響力のある100人)に、イギリスの ガーディアン誌からは2011年の Top 100 Women in the World(世界の女性100人)に選出されています。
シャキーラ氏はコロンビア出身のシンガーソングライター。これまで複数のグラミー賞®を受賞しています。 全世界で8000万枚以上のレコードを売り上げ、「グラミー賞®」を3回、「ラテン·グラミー賞®」を11回受賞。「ワールド·ミュージック·アワード」、「アメリカン·ミュージック·アワード」、「ビルボード·ミュージック·アワード」など、数々の賞を受賞しています。 シャキーラの最新アルバム『El Dorado』は37か国でiTunesチャート1位を獲得し、2017年のラテン·グラミー賞®では「最優秀ポップ·ボーカル·アルバム賞」、2018年のグラミー賞®では「最優秀ラテン·ポップ·アルバム賞」を受賞しています。同アルバムは100億回以上のストリーミング再生回数を誇り、史上最もストリーミングされた女性アーティスト·アルバムの一つとなっています。また、シャキーラは現在、YouTubeでの動画再生回数が史上5番目に多いアーティストでもあります。2018年11月の「El Doradoワールドツアー」では大成功をおさめました。 2月2日にマイアミのハードロック·スタジアムで行われた第54回スーパーボウル(Super Bowl LIV)のハーフタイムショーでは、史上最高の視聴率を記録し、現在は次のスタジオ·アルバムのレコーディング中です。1995年以来、コロンビアで学校建設にも取り組んでおり、質の高い教育への普遍的なアクセスを世界中で提唱しています。2003年からはユニセフ親善大使を務めるほか、オバマ大統領による「ヒスパニック系教育水準向上に関する諮問委員会」や国連の「SDG委員会」の委員も務めています。
ヤオ·ミン氏は、プロバスケットボール選手として活躍を始めた当初から、慈善活動や公益活動に熱心に取り組んできました。セレブリティとしての自身の影響力を活かして、環境保護活動を推進しています。例えば、ヤオ氏はサメの保護、象牙やサイの角などの違法取引を目的とした、野生生物取引を撲滅するための世界的なキャンペーンを行うため、ワイルドエイド(Wildaid)と協力して、環境保護大使として積極的に活動しています。2008年には国連環境計画(UNEP)により、初めての「環境チャンピオン」に選出されました。
ヤオ氏は 中国農村部の子どもたちに体育とチームスポーツを提供することを目的としたヤオ·ミン基金の創設者でもあります。また、スペシャルオリンピックスのグローバルアンバサダーも務めています。
ヤオ氏はオリンピックに3回出場しています。また、NBA選手としての輝かしいキャリアを評価され、ネイスミス·メモリアル·バスケットボール殿堂にアジア人選手として初めてその名を刻みました。2017年には、全会一致で中国バスケットボール協会の会長に選出されています。